概要
チャイコフスキーの「子どものためのアルバム」より。発表会などでも人気の楽曲の1つです。
ヒバリの鳴き声のような素早い3連符が特徴的です。速いパッセージになりますが、主題の各フレーズは1ポジション内で弾ききることができるため、譜読みもしやすく練習過程で上達しやすい曲ともいえるでしょう。指の独立が求められ、特に3と4の指のトレーニングにはうってつけです。
細かな演奏ポイント
4分の3の拍子ですが3拍子の意識はあまりしすぎなくてもよいでしょう。ただ、2拍目で弱拍となり3拍目で強拍、とはなってしまわないように。4分の4として聞こえてしまうと、右手メロディのフレージングが単調でぶっきらぼうに聞こえます。
例えば2小節目1拍目など、左手のフレーズが新しく始まっているというのもあり、ややテヌート気味に圧力をかけるとリズムが安定します。4小節目は特にアクセントもあるためしっかり拍を感じてみてください。
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終始一貫おなじテンポ感だとこの曲の魅力度はややさがってしまいます。3~4小節目にかけてなど、左手の和音と右手3連符が連続している箇所は明確に速度を速くしていき、フレーズのおわりあたりで一気に減速しましょう。類似の箇所がおおいので、ほぼすべて同様におこないます。
反対に15~19小節目は焦らず、各小節変化する左手のハーモニーの違いをよく聞き分けながらそれぞれ音色を変える工夫を所々行うとよいでしょう。19小節目にさしかかるにつれしっかり減速をおこないます。
28小節目からコーダ部となります。テンポは維持しますがあまり堅いイメージにならず、右手のオクターブ間の跳躍もリラックスして響きを楽しみましょう。
30小節目の右手連打もほとんどa piacere(自由に)で、速度の緩急を自由につけるとよいでしょう。最後の二小節間は減速せず一気に駆け降ります。
わからないときは・・・
本稿は、楽譜を自分で読むための視点を示すものです。
実際の練習設計や個別の疑問については、レッスン内で扱っています。
