ブルグミュラー:25の練習曲Op.100-1 3「なぐさめ」【ピアノ曲解説|楽曲構造と演奏ポイント】

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 概要

右手のメロディーがレガートで連綿と続く穏やかな曲です。技術的に比較的容易ではありますが、多声的な音楽のつくりになるよう気を使いましょう。

 対象レベル

  • 左右の5本の指を使ってレガート奏法ができる。
  • 指のくぐらせ、飛び越えを使ったポジションの移動ができている。

 参考演奏動画

 練習のポイント

1〜5小節目

右手は1の指の音を保持したまま3,4,5の指で滑らかに打鍵します。指の力だけで弾こうとせず、ある程度の腕の重さを描けるように弾くと安定感が増すでしょう。

8〜23小節目

右手は最高音部と交互にくるソの音とで声部を分けるように演奏します。親指を打鍵してる最中も高音部の鍵盤を離さず、物理的につながっている(次の鍵盤を押すまで前の音は伸ばしておく)ようにすると、立体的な演奏となります。

17〜24小節目

多声部のメロディーが左右の手を行き来しますが、先ほどとやることは変わりません。4分音符は途切れることないように演奏し、可能な限り音型に合わせてダイナミクスを不自然のないように加えましょう。あまりアゴーギグは加えず、常に同じテンポ感で演奏すると、シンプルで純粋な音楽になるでしょう。

わからないときは・・・

本稿は、楽譜を自分で読むための視点を示すものです。

実際の練習設計や個別の疑問については、レッスン内で扱っています。

執筆者

ピアニスト・作曲家。パリ・エコールノルマル音楽院ピアノ科高等教育課程および高等演奏課程を修了。在学中にブルーノ・リグット氏に師事。国内外のコンクールで実績を重ね、国内各種ピアノコンクールの審査員も務める。
ピアノをはじめ、ヴァイオリン、和声、音楽理論、作曲法など幅広い分野の指導を行う。演奏技術や表現・解釈の習得だけでなく、音楽構造の理解や創造的思考も重視した総合的な教育を実践している。
演奏家・作曲家としての経験を教育に活かし、フランス作品を中心とした幅広いレパートリーや作曲創作の現場で培った知識と技術を、生徒の学びに直接還元している。

公式サイト:https://masakazu-shiokawa.com

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