ブルグミュラー:25の練習曲Op.100-10 「やさしい花」【ピアノ曲解説|楽曲構造と演奏ポイント】

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 概要

音階のような順次進行、3度音程の跳躍進行が組み合わさった和やかな美しい曲です。左手は和音としての伴奏部ではなく対旋律として出てくるので、左右のパッセージはどれも丁寧なレガート双方を心がけましょう。

 対象レベル

  • 同じ鍵盤を違う指で打鍵することによるポジションの移動を理解できている。
  • 音階の際の指のくぐらせ・飛び越えを使った簡単な楽曲を演奏できる。
  • 7度音程をつかめる手の大きさに達している。

 参考演奏動画

 練習のポイント

1〜4小節目

右手の動きはドロップロール奏法で行いましょう。スラーでまとまった二音間の後の音が次のスラーの最初の音になることを認識しておけば、譜読みが苦手な学習者でも読譜の負担が軽くなります。この時の指遣いは、親指が黒鍵にいくことの内容注意しましょう。

2、4小節目の右手スラーはムラのないよう手首を柔らかく固定しなるべく縦方向に動かないようにしてください。

5〜8小節目

左右の手を別々に練習する必要があります。左手も伴奏部と思わずに、片手だけでも綺麗なフレージングを行うようにしましょう。音型に合わせてダイナミクスを加えることを常に考えておくと美しい音楽になります。

クレッシェンドの際はなるべく指や手首の力を加えず、腕の重みを利用して打鍵すればより滑らかな曲線を描くようなフレーズを作ることができるでしょう。

わからないときは・・・

本稿は、楽譜を自分で読むための視点を示すものです。

実際の練習設計や個別の疑問については、レッスン内で扱っています。

執筆者

ピアニスト・作曲家。パリ・エコールノルマル音楽院ピアノ科高等教育課程および高等演奏課程を修了。在学中にブルーノ・リグット氏に師事。国内外のコンクールで実績を重ね、国内各種ピアノコンクールの審査員も務める。
ピアノをはじめ、ヴァイオリン、和声、音楽理論、作曲法など幅広い分野の指導を行う。演奏技術や表現・解釈の習得だけでなく、音楽構造の理解や創造的思考も重視した総合的な教育を実践している。
演奏家・作曲家としての経験を教育に活かし、フランス作品を中心とした幅広いレパートリーや作曲創作の現場で培った知識と技術を、生徒の学びに直接還元している。

公式サイト:https://masakazu-shiokawa.com

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