ブルグミュラー:25の練習曲Op.100-11 「せきれい」【ピアノ曲解説|楽曲構造と演奏ポイント】

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 概要

「せきれい」とは鳥類のセキレイ科に属する野鳥。鳥の囀りのような高音部のスタッカートが特徴的な曲です。短いですが、軽やかなタッチを主体としたやや高度なテクニックを要します。

 対象レベル

  • 5本の指の独立がある程度完成されており、一定以上のスピードで指を動かすことができる。
  • 手のポジション移動を瞬時に行うことができる。
  • 同音打鍵の奏法を会得している。

 参考演奏動画

 練習のポイント

1〜6小節目

1、2小節目のスラー内は同位置で弾けますが、拍ごとのポジション移動を速やかに行う必要があります。ゆっくりな速度の練習に加え、指定されたテンポでなるべく訓練すること行いましょう。手が移動する際に一瞬止まって指の配置が正しいかその都度目視で確認する、という練習方が有効です。

7〜14小節目

テーマのメロディーには同音を打鍵するパッセージがあります。同じ指で弾くのではなく、指示の通り指を変えながら打鍵すれば疲れることなく明瞭な響きを持って打鍵することができ、ポジションの移動もスムーズに行えます。

両手ともレジエロ(軽く)の指示もあることから、腕の重みは加えずになるべく指の重さで打鍵しましょう。手首だけが上下しないよう、関節は解放した状態で動きだけ固定して弾くと良いでしょう。

15〜22小節目

左手に動機が移ります。右手に比べてややコントロールしにくいかもしれませんが、力任せに鍵盤を押そうとするのではなく、常に力を抜くことを意識すると指がしっかりとついてきます。

19小節目からはクレッシェンドの指示がありますが、音が大きくなったとしても重さは加えぬように打鍵のアタックを強くすることで音量を調節しましょう。

わからないときは・・・

本稿は、楽譜を自分で読むための視点を示すものです。

実際の練習設計や個別の疑問については、レッスン内で扱っています。

執筆者

ピアニスト・作曲家。パリ・エコールノルマル音楽院ピアノ科高等教育課程および高等演奏課程を修了。在学中にブルーノ・リグット氏に師事。国内外のコンクールで実績を重ね、国内各種ピアノコンクールの審査員も務める。
ピアノをはじめ、ヴァイオリン、和声、音楽理論、作曲法など幅広い分野の指導を行う。演奏技術や表現・解釈の習得だけでなく、音楽構造の理解や創造的思考も重視した総合的な教育を実践している。
演奏家・作曲家としての経験を教育に活かし、フランス作品を中心とした幅広いレパートリーや作曲創作の現場で培った知識と技術を、生徒の学びに直接還元している。

公式サイト:https://masakazu-shiokawa.com

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