ブルグミュラー:25の練習曲Op.100-19 「アヴェ・マリア」【ピアノ曲解説|楽曲構造と演奏ポイント】

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 概要

美しいコラール風の楽曲です。演奏上の指の素早いテクニックは必要としませんが、ハーモニーの移り変わりの際は音色の変化を伴えると、より曲の雰囲気が増します。

 対象レベル

  • 重音を押さえることができ、レガート奏法でフレーズを作ることができる。
  • 簡単な手のポジション移動ができる。

 参考演奏動画

 練習のポイント

1〜8小節目

教会で祈りを捧げているような神聖な雰囲気が漂います。和音の同音打鍵は決してスピードをつけて打鍵しないよう、予め指は鍵盤に接しておくようにしましょう。

重音のレガートは途中で切れてしまわないよう、合理的な指番号を使ってください。全体的に音量はPですが、平坦になってしまわないようある程度の抑揚はつけましょう。

9〜16小節目

イ長調からホ長調に変わり、イ短調の和音を経由して属調(嬰へ短調)のドミナントを持って主調へ返ります。転調がある瞬間は、まるでステンドグラスの光彩が光の当たり加減で変化していくような音色の変化があると良いでしょう。

鍵盤にかかる圧力を変えるなどして、ハーモニーの移り変わりを顕しましょう。

17〜30小節目

8分音符で多少動きが出てきますが、必ず一定のテンポで。レガートを切らないために、指番号を最適な形で考えましょう。主旋律の和声感を邪魔することなく響かせるため、8分音符はなるべく小さめな音量で。

わからないときは・・・

本稿は、楽譜を自分で読むための視点を示すものです。

実際の練習設計や個別の疑問については、レッスン内で扱っています。

執筆者

ピアニスト・作曲家。パリ・エコールノルマル音楽院ピアノ科高等教育課程および高等演奏課程を修了。在学中にブルーノ・リグット氏に師事。国内外のコンクールで実績を重ね、国内各種ピアノコンクールの審査員も務める。
ピアノをはじめ、ヴァイオリン、和声、音楽理論、作曲法など幅広い分野の指導を行う。演奏技術や表現・解釈の習得だけでなく、音楽構造の理解や創造的思考も重視した総合的な教育を実践している。
演奏家・作曲家としての経験を教育に活かし、フランス作品を中心とした幅広いレパートリーや作曲創作の現場で培った知識と技術を、生徒の学びに直接還元している。

公式サイト:https://masakazu-shiokawa.com

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