ブルグミュラー:25の練習曲Op.100-8 「優美」【ピアノ曲解説|楽曲構造と演奏ポイント】

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 概要

32分音符のような細かな連符を鮮やかに弾くための練習曲です。速いパッセージはガムシャラに打鍵しようとせず、力を抜いて頭と指先の神経がしっかりと接続できているようなコントロール感で練習することを心がけましょう。。

 対象レベル

  • ハノンやチェルニー等の指の独立を重視する練習曲を正しく弾くことができる。
  • 親指のくぐらせ等の素早く細やかな指さばきができる。
  • レガート奏法を用いながら、連符のアーティキュレーションを意識することができる。

 参考演奏動画

 練習のポイント

1〜8小節目

指番号は記載の通り確実に守るようにします。音価は大雑把にしようとせず必ず等間隔に。32分音符は4つで8分音符と同等の長さとなるので、そこを認識した上でまずは8分音符ごとに拍を刻みながら弾いてみましょう。比較的ゆっくりのテンポでメトロノームを用いると、良い矯正力を発揮する練習となります。

音価が揃っているなら32分音符の連符の音ひとつひとつに着目し、耳でしっかり聴きながら前の音とくっついてないか確認しながら弾きます。打鍵だけでなく指を鍵盤から離すことにも重きを置きましょう。

また、力みやすくなってしまう箇所なので、力が入っていると感じた時は力んでいる筋肉のポイントに意識を向けてみると、少しずつ力がほぐれていきます。

9〜16小節目

モチーフが左手に移りますが、ここでは1,2,3という比較的動かしやすい指を使うことができるため、右手よりもコントロールしやすいと感じる人も多いでしょう。練習方法は1〜8小節の時に行った方法と同じことを試しましょう。

右手の和音はポルタートでなので、はっきりと区切らずに手首の柔軟さを用いながら柔らかなアクションで打鍵します。

わからないときは・・・

本稿は、楽譜を自分で読むための視点を示すものです。

実際の練習設計や個別の疑問については、レッスン内で扱っています。

執筆者

ピアニスト・作曲家。パリ・エコールノルマル音楽院ピアノ科高等教育課程および高等演奏課程を修了。在学中にブルーノ・リグット氏に師事。国内外のコンクールで実績を重ね、国内各種ピアノコンクールの審査員も務める。
ピアノをはじめ、ヴァイオリン、和声、音楽理論、作曲法など幅広い分野の指導を行う。演奏技術や表現・解釈の習得だけでなく、音楽構造の理解や創造的思考も重視した総合的な教育を実践している。
演奏家・作曲家としての経験を教育に活かし、フランス作品を中心とした幅広いレパートリーや作曲創作の現場で培った知識と技術を、生徒の学びに直接還元している。

公式サイト:https://masakazu-shiokawa.com

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