ブルグミュラー:25の練習曲Op.100-9 「狩り」【ピアノ曲解説|楽曲構造と演奏ポイント】

INDEX

 概要

活き活きとした8分の6拍子の曲です。「狩り」というタイトルを冠する曲は、どれも角笛(ホルン)のイメージをもって演奏すると良いでしょう。3度音程と6度音程が織りなすことが多くなるため、重音をきちんと揃えるように弾けるとより美しくなります。

 対象レベル

  • 連続した和音を押さえることができる。
  • 音程の基本的な概念を認識している。
  • 複合拍子の理解、8分の6のリズム感を培っている。

 参考演奏動画

 練習のポイント

1〜4小節目

左手の3和音が転回形を用いながら連続します。和音や手の移動に慣れてないと少し苦戦するかもしれない箇所です。移動しても使っている音は限られている(ド、ミ、ソのみ)というをことを認識しておくと、楽譜を精査することなく鍵盤上で弾くことができます。また、リズムも疎かにしないように気をつけましょう。

5〜12小節目

左右の手を別々に練習しましょう。右手のパートは単純な分散オクターブなのでさほど難しくはありません。左手は違う種類の音程間の重音が連続しますので、指だけで覚えるのではなく、それぞれの音程の響きをしっかり認識した上で練習していくと、より譜読み後の記憶が鮮明になります。

13〜16小節目

右手は三度音程でメロディーが構成されています。それぞれの重音が付点四分音符となっているのでそれほど指の独立性を求められることはありません。一つのポジション内で弾くことができるので、指番号はしっかりと守りましょう。

29〜36小節目

右手は単音のメロディーに変わります。テクニック面では比較的優しいパッセージですが、平坦な音楽にならないようダイナミクスをしっかり意識して演奏しましょう。左手は単純な伴奏部分となってますが、決して主役(右手のメロディー)より目立たないように。

わからないときは・・・

本稿は、楽譜を自分で読むための視点を示すものです。

実際の練習設計や個別の疑問については、レッスン内で扱っています。

執筆者

ピアニスト・作曲家。パリ・エコールノルマル音楽院ピアノ科高等教育課程および高等演奏課程を修了。在学中にブルーノ・リグット氏に師事。国内外のコンクールで実績を重ね、国内各種ピアノコンクールの審査員も務める。
ピアノをはじめ、ヴァイオリン、和声、音楽理論、作曲法など幅広い分野の指導を行う。演奏技術や表現・解釈の習得だけでなく、音楽構造の理解や創造的思考も重視した総合的な教育を実践している。
演奏家・作曲家としての経験を教育に活かし、フランス作品を中心とした幅広いレパートリーや作曲創作の現場で培った知識と技術を、生徒の学びに直接還元している。

公式サイト:https://masakazu-shiokawa.com

INDEX